「人生100年時代」、これは耳新しい言葉ではありません。
今までのように、人生は「学ぶ」「働く」「隠居」…では終わらないのです。
そのターニングポイントが、定年を迎える、子育てから卒業する「60代」。
「100年」の人生から見たら、60代は老後ではなく人生の折り返し、この先をどのように生きていくかで人生は決まると言っても過言ではありません。
2022年の4月には、60代以上は「6人に1人が一人暮らし」となっています。
60代以上の一人暮らしの割合は、男女ともに増加傾向にあるのです。
パートナーに先立たれた、未婚の方など理由はさまざまですが、いつまでもずっと一緒にいられる関係はないのです。
自分の「100年」の人生をどのように生きていくのか。
それは、自分で考え、自分で決断して、行動していくことの結果です。
今までみんなのために頑張ってきて、やっと迎えた60代。
60代以降は、言わば自分へのご褒美の時間です。
この先も、さらに良くなる、もっと良くなる…人生にするために、人生を楽しんでいきましょう!!
60代女性の一人暮らしの楽しみは何でしょうか?
ずっと働いていた職場を去る…子どもが巣立っていく…大切な人と別れる…。
今まで拘束されていた時間がなくなって、一人の時間が増えてかえって寂しく感じる時もあるでしょう。
しかし、それだけ自分の自由な時間が増えたと切り替えて、孤独で寂しいをなくす、自分だけのとっておきのルーティンもご紹介します。
60代になって、女性が一人暮らしになっても大丈夫。
人生を思いっきり楽しんでいきましょう!!
60代女性の一人暮らしの楽しみ方は?
「人生100年時代」今では当たり前のように使われている言葉ですが、いつから言われるようになったのでしょうか。
2016年10月に出版された「LIFE SHIFT 100年時代の戦略」という1冊の本が始まりでした。
日本では2007年生まれの子どもの50%が、107歳まで生きると推測され、これまでとは異なる新しい人生設計の必要性を説いています。
本の発売と同時期に小泉進次郎議員が「人生100年時代」という言葉を使用したことで広く社会に浸透したのです。
女性の平均寿命は2022年の厚労省の報告では87.57歳。
60歳になったとしても、それから約30年あります。
この時間をどのように楽しんで生きていくのか。
これは、これから生きていく誰もが直面することなのです。
とても興味深いアンケートの結果があります。
それは、株式会社ブルックスのWEBサイトBeauTEAの、女性100人に聞いた「老後の楽しみ方」というアンケートの結果です。
これから老後…60代をむかえる女性が楽しみたい思っていること。
ちょっと先輩の方からのアドバイス…もっとやっておけばよかった…と思っていることもあります。
女性がやってみたいと思っていること、一方でもっとやっておけばよかったと思っていることは何でしょうか。
①これから60代…トライしたいと思っていることは?
①これからやりたいことで多かったことは
- 旅行
- ガーデニング
- ゲートボール、ゴルフ、ダンスなどのスポーツ
- パソコン
- ピアノ・英会話・書道などの習い事
- ボランティア
- 海外移住
やはり、定期的にある程度時間が取れないと、なかなか続けられないことです。
②やりたいことでユニークなことは?
- 尼さんになる
- 恋:どれだけ若返りの効果があるか、試してみたい。
- 一人暮らし
- 回顧録を書く
- 漁業
- 大学進学
- 働けるまで働きたい
先日、映画監督、映画プロデューサー、作家である松井久子さんが76歳で、89歳の方と結婚して、ご自身の体験を本に著し話題になりました。
お相手の方を、「運命の人」と語っていらっしゃいます。
別ればかりではなく、75歳になって「運命の人」に出会うこともあると思うと、この先の「出逢い」も楽しみになりますね。
②先輩がアドバイスする「やっておけばよかったこと」は?
先輩からのアドバイスとは?
- 健康第一!食事と運動に若いうちから留意しよう
- 公的年金だけだは足りない。不足分をカバーする個人年金を若いうちから準備しておこう。
- 夢中になれる趣味を見つけておこう。
- 体力のあるうちに海外旅行、70歳からは国内旅行を楽しもう。
- 「なるようになるさ」と、のんきでいこう。
- 健康のためにも、積極的に外出して「笑い」を求めよう。
60代以降で差がつくのは、実は医療費なのです。
健康であれば、やりたいことを楽しむことができるし、医療機関にかかる時間も必要ありません。
お金が足りなければ働けば良いのです。
まずは、医療費のかからない元気な身体のために、適度な運動、そして身体に良い食事を心掛けましょう。
③実際に60代の女性が楽しんでいることは?
「趣味探し.com」の「60代の女性に人気の趣味ランキング」では
- 第1位…一人旅
- 第2位…在宅ワーク
- 第3位…バイク(オートバイ)
- 自転車(サイクリング)
- 神社・仏閣めぐり
- ウォーキング
- 電子工作
- 写真
- アーチェリー
となっています。
②の在宅ワークは、おそらく自分の趣味を活かした仕事、楽しみながらしている仕事でしょう。
いずれも、一人でも楽しめること…だからこそ続けられるのです。
60代女性が人生の孤独で寂しい思いをしないルーティン3選
一人暮らしは束縛もなく自由ですが、暗く寒い部屋に1人で帰ることが、孤独で寂しいと感じることもあります。
そんな孤独、寂しさを、楽しみに変えるルーティンを3つ紹介します。
①自分のお気に入りの城を作る。
- 大好きなキャラクターグッズを揃えたり
- お気に入りの家具やカーテンを揃えたり
- 部屋を好きな色で統一したり
とにかく帰りたくなる部屋を作ることです。
②一人カラオケなど一人〇〇〇の趣味を持つ。
- 好きな時に好きなだけ好きなことをする。
- 人の目を気にせず一人の時間を満喫する。
- ストレスの発散し自分のテンションを上げる。
そのためにも、一人カラオケ、一人エクササイズ、一人ファッションショーなど、自分の時間を楽しめる趣味をを持つ。
カラオケもは、採点も全国順位も出てくるアプリがあるので、家に居ながらランキングに挑戦できます。
家でなくても、お店のフィッティングルームで、試着してカメラで撮ることもできます。
全身を写せないのがちょっと残念な時もありますが、そんな場合は壁にかけてパシャリ。
試着なので、今まで着たことのない色やデザインにもトライして、一人ファッションショーも存分に楽しめます。
その後、家に帰ってから観客になったつもりでファッションショーを楽しみましょう。
今まで気付かなかった、違う自分という発見もあるかもしれません。
一人ファッションショーは、一粒で二度も三度も美味しいのです。
③いつもの女子会を部屋で開く。
楽しい女子会も、毎回お店で飲食していると、お金も時間も気になります。
みんなで食材を持ち寄って、家で女子会を開けば、経済的なお得感もありますし、席が決まっていない分、みんなとの距離も縮まります。
そして、人を呼ぶということで、部屋の掃除をしなければならない、というプレッシャーもありますが、そのおかげで部屋をキレイにする目的ができます。
一人暮らしだからこそ大切にしている3つのポイント
一人暮らしだからこそ大切にしていること、というよりも、大切にして欲しいことが3つあります。
①規則正しい生活をする
規則正しい生活する…とは当たり前のことのようですが、一人だと「拘束」「束縛」もなくなり、ついダラダラと生活しがちです。
健康でいるためにも、ある程度規則正しい生活は必要です。
何でもネットで買える時代ですが、ウオーキングもかねて探検に出かけましょう!
いつもと違う通りを歩いてみる、1つ手前の駅で降りてみる。
新しいショップ、カフェ、新しい出会いが待っているかもしれません。
「出会い」とは出て会いに行く…ということなのです。
②必ず連絡をとる人間関係を持つ
そして、人間関係も大切です。
いくらお金があっても、一人でいたら楽しいでしょうか?
たとえば、どこかに出掛けて「お土産物を買うのがめんどう…」と思ったときはありませんか?
でも、「何がいいかな」「喜んでもらえるかな」、そう思える人がいる…ってステキなことだと思いませんか?
やはり、誰かとつながっている…と感じることが「幸せ」なのです。
③「ありがとう」と言われることをする。
コロナ感染症のおかげで、世界が変わりました。
キャッシュレスが進み、いつものスーパーもセルフレジに!
様々な変化に「すみません」と教えてもらうことばかりですが、やはり「ありがとう」と言われると嬉しいものです。
朝ウオーキングのときに「おはようございます」と挨拶をしたら、「あなたはいつもニコニコしていて気持ちいいね」と言われました。
ただの挨拶ですが、言われた私はとても嬉しく思いましたし、誰かの心を、一日を少しでも明るく、軽くできたら立派な社会貢献だと思います。
笑顔の波及効果を知っていますか?
一人の笑顔が、その笑顔に出会った人を笑顔にして…と水面の波紋が広がるよう、笑顔が広がっていくのです。
一人の笑顔のもたらす波及効果は、何万人とも言われています。
60代女性の一人暮らしの楽しみ方は?孤独で寂しいをなくすルーティンも紹介!:まとめ
60代女性の一人暮らしの楽しみ方、それはやはり自分の本当にやりたかったことを楽しむ時間を増やしていく、ということです。
60歳を「還暦」と呼ぶのは「暦」は「十二支」と「十干」の組み合わせからなっていて、60年で一巡し元に戻ります。
自分の生まれ年に戻る61年目(満年齢60歳)を、元の暦に還るということで「還暦」と読み、お祝いの由来になったのです。
それは「還暦」から新たに始めても良し、今までの経験を生かしても進んでも良し…自分で自由に生き方を選べるという事です。
今までいろいろな事情を抱えながら、懸命に仕事に家事に頑張ってきた女性、本当の自分の人生を楽しむのは、これからです。
60代の女性で、人気ユーチューバー、ブロガーとして大活躍をしている方もいます。
「終わり良ければ全て良し」のように、途中経過がどんなに大変であっても、最後が「楽しかった」「良かった」と思えたら、その人生は「幸せ」だったのです。
60代だからこそ、女性は一人暮らしを、これからの自分の人生を、もっと楽しんでいきましょう!!