「ハッカ油」という言葉をよく聞くようになった…よく目にするようになったと思いませんか?
ハッカ油は知らなくても、ハッカという言葉は知っているという人も。
ハッカというとメントールのキャンディーを思い出された人。
虫よけにタンスに入れていたとう人も。
ハッカ油が注目されたのは、コロナ禍でマスクにハッカ油スプレーを吹き付けると冷涼感が得られると、SNSやテレビで紹介されたことでした。
ハッカ油を使った商品の中でも、一番使いやすいハッカ油スプレーにはどんな使い方があるのでしょうか?
ハッカ油はハッカソウを乾燥させて抽出した植物油のことです。
植物由来なので体に良いということもあり、さらに注目されているのです。
また、香りは虫にとって苦手な匂いなので、虫よけとしても使えます。
これだけでも、ハッカ油の素晴らしさが分かるとおもいますが、ハッカ油スプレーのさまざまな使い方を紹介します。
そして、その驚きの効能も!
暑さから、虫からもイロイロなものから守ってくれるハッカ油スプレーを使って、これからの梅雨、夏のシーズンを快適にお過ごしください。
1.ハッカ油って何?
ハッカ油とは、シソ科ハッカ草の多年草の葉や茎を乾燥させたものを、水蒸気蒸留して得られた油から固形分を取り除いて作られた精油です。
固形分はハッカ脳とよばれ、ハッカ油はハッカ脳の副生成物として製造されているのです。
ハッカ脳…「脳」というと怖い気がしますが、植物の精油から作る結晶のことを「脳」とういうので、ハッカソウから作られるので「ハッカ脳」なのです。
ハッカ油と言われていますが、油脂ではありません。
親油性などの性質が油脂に似ているので、ハッカ油と呼ばれているのです。
そして、6月20日は「ペパーミントの日」。
ペパーミントの良さをもっと知ってもらおうとアピールするために制定された日です。
「はつか」とハッカのごろ合わせから、6月20日になりました。
「はっか」なのに「ペパーミントの日」?
はっかとペパーミントはどのような関係なのでしょうか?
ハッカはミントの1つ!
ハッカとミントは、どちらもシソ科ハーブ種の一種で、ミントはシソ科全体の総称です。
ですから、ハッカはミントの1つになります。
ハッカというのは日本に自生している和種のものをさし、和名は「二ホンハッカ」、世界では「ジャパニーズペパーミント」と呼ばれています。
一方、ミントと呼ばれているペパーミントの和名は「オランダハッカ」、スペアミントの和名は「オランダハッカ」または「ミドリハッカ」です。
ミントは大きく分けると2種類!
ミントは大きく分けると2種類です
- 主成分がカルボン系(メントールよりも甘い香りが)のスペアミント系
- 主成分がメントール系のペパーミント系
ハッカはメントールが含まれているのでペパーミント系ですが、ミントはメントールの含有量がは50~60%に対して、ハッカは65~85%と多いのでミントとは区別されています。
メントールの量が多いので、ミントよりもハッカの方が強い清涼感があるのです。
2.ハッカ油スプレーの使い方は?
ハッカ油のミントよりもメントールの含有量が多いので、あのヒンヤリとした冷涼感が強いのです。
ハッカ油の一番手軽な使い方が、ハッカ油スプレーです。
ハッカ油に含まれているメントールには、消臭、抗菌、リフレッシュ効果があります。
その上、ハッカの香りは虫にとって苦手な匂いなのです。
そして、ハッカ油はハッカソウから作られている植物由来で天然成分なので、化学合成成分よりも安心して使うことができます。
ハッカ油は食用から身体を守ることまで、色々なことに使えるのです。
しかし、天然成分だからといって、肌に合わない人もいるので、試してみてから使ってください。
またペットを飼っている方も注意が必要です。
特に猫は、ハッカ油に限らずアロマに含まれる成分が分解できずに、中毒症状をおこすことがあるからです。
消臭、抗菌のため
メントールにを利用して、消臭剤、抗菌剤として使えます。
キッチンのまな板、排水口、三角コーナーなどにスプレーすれば、消臭・抗菌効果がありミントの香りで爽やかになります。
マスクにもシュッとすれば、マスクの消臭はもちろん、抗菌も。
新型コロナウイルス感染症が「5類感染症」になったとはいえ、やはり人混みや医療関係の場所などでは、まだまだマスクが必要なことがあります。
風邪やウイルス感染症、花粉症などの対策でもマスクを着用するときは、ハッカ油スプレーでシュッとふきかけてください。
消臭、抗菌効果があるので、マスクの匂いを爽やかなミントに変え、マスクについたウイルスからも守ってくれます。
その上、ミントの香りでリフレッシュできるので眠気ざましにもなります。
ハッカ油スプレーは消臭剤としても、ミントの香りがするので芳香剤にもなります。
ミントの香りが気にならなければ、靴箱、車、ソファー、洋服などにも使えます。
虫よけのため
ハッカ油の香りは虫が苦手なため、虫よけスプレーとしても使えます。
玄関はもちろん、網戸にもシュッシュッとすれば、虫が入ってくるのを防ぐことができます。
「プーン」と耳元でささやくような蚊の音…ゾッとしませんか?
蚊にさされるのはイヤだけど、化学物質の虫よけスプレーを顔や体のまわりにはシュッとしたくない…。
虫よけスプレーをちょっと不安に感じる方も多いと思います。
特に赤ちゃんや小さいお子さんには、虫よけスプレーを使いたくないと思っている方が多いでしょう。
そんな方はぜひ一度、ハッカ油スプレーを試してみてください。
赤ちゃんや小さいお子さんは肌が弱く、ハッカ油の原液は刺激が強いので、顔や、身体から外に向かってシュッシュッととしてみて下さい。
枕カバーや寝具に
ハッカ油のメントールの爽やかさと冷涼感は、リフレッシュ効果もあり眠気ざましになるのですが、気持ち良い眠りにさそうアロマにもなってくれるのです。
ハッカ油の量が多すぎると眠気ざましになってしまうので、ひかえめに枕カバーにシュッとふきかけてみてください。
さわやかな香りで、自然にリラックスしてくるのを感じることでしょう。
梅雨時のジメジメして眠りにくいときや、熱帯夜など寝苦しい時は、お部屋にシュッ、寝具にもシュッとしてみてください。
眠れない夜の入眠にも効果があるのです。
3.その他、ハッカ油の使い方を紹介!
ハッカ油スプレーの原液である、ハッカ油の使い方を紹介します。
今年の夏は、あっという間に梅雨が開けて、すぐに猛暑が訪れるような気配です。
この夏を元気よく過ごすために、ぜひハッカ油を日常生活に取り入れて下さい。
ハッカ油をお風呂に
ハッカ油の特徴であるメントールの爽やかさと冷涼感が、これから夏の暑いお風呂にはピッタリです。
ハッカ油を数滴お風呂に入れてみて下さい。
いつものお風呂がミントの香りでさわやかになり、同じ温度のお湯でも清涼感が感じられて、出た後もスッキリとした感じがします。
まずは、1~2滴入れてよく混ぜて入浴してみて、自分に合ったハッカ油風呂にカスタマイズしてください。
紅茶、リキュール類の香りづけに
梅雨どきのジメジメしているとき、暑くて気分がすぐれないとき、紅茶やリキュール類に食品添加物のハッカ油を、ほんの少し垂らしてみてください。
爽やかな香りでリフレッシュ効果があります。
また、うがいするとき、コップ1杯の水にハッカ油を1滴垂らしてください。
口の中にミントのさわやかな香りが広がり、口臭も予防も、リフレッシュ感もという一石二鳥です。
4.ハッカ油スプレーの使い方は?その驚くべき効能とは!:まとめ
ハッカ油スプレーの使い方はさまざまで、その効能にはたいへん驚かされます。
ハッカは今から3500年前、古代ギリシャで生薬として利用されていて、歴史上もっとも古い栽培植物の一つと言われています。
日本には今から2000年以上前に中国から伝わりました。
10世紀には、平安貴族の食卓に上がり、室町時代には薬種として用いられた記録があります。
ハッカには長い歴史があるのです。
「化学物質過敏症」という言葉を知っていますか?
洗剤、柔軟剤、アルコール消毒剤、芳香剤、消臭剤、虫よけスプレーなど日常生活で使っている化学物質に接触することで、頭痛や倦怠感などさまざまな症状があらわれる病気です。
発症すると、ごくわずかな化学物資に対しても敏感な状態になって症状があらわれてしますのです。
自分にとって便利な「日用品」や「香り」などが、近くにいる人が困る原因となっていることもあるのです。
ハッカ油は天然の植物油です。
そして、ハッカ油スプレーの使い方はとても簡単です。
これから梅雨のジメジメしているとき、猛暑で寝苦しい夜も、ハッカ油スプレーを頼もしい味方にしてください。
そして、自分にも、まわりにも、環境にも優しく、この夏を元気に過ごしていきましょう!!