2022年5月4日、沖縄の梅雨入りが発表されました。
平年と比較すると6日早く、過去10年間でもっとも早い梅雨入りとなりました。
梅雨…と言えば、傘。
なるべくなら、軽くて丈夫な傘が良いと思いませんか?
携帯するなら軽くて、ゲリラ豪雨にも暴風にも強くて、自分が濡れない傘。
今年の梅雨入りの時期は、全国的に「平年並み」で梅雨明けの時期が「平年より早い」傾向の予想です。
また、梅雨明けしたら、暑い日差しや強い紫外線から私たちを守ってくれるのも傘です。
軽くて丈夫な傘、雨の日も、晴れの日にも使える傘は、どんな傘があるのでしょうか?
軽くて丈夫な傘の特徴は?
軽くて丈夫な傘は、どんな傘でしょうか?
傘の種類には、雨の日に使う雨傘、晴れた日に使う日傘がありますね。
その傘の違いはご存じですか?
また、雨傘と日傘から派生して、雨の日も晴れの日も両方使える便利な傘があります。
兼用して使える傘に、晴雨兼用と雨晴兼用があるのはご存じですか?
まずその違いから比べてみたいと思います。
- 雨傘と日傘の違い
- 晴雨兼用と雨晴兼用の違い
雨傘と日傘の違いは?
雨傘と日傘の違いは次の2点です。
- 石突(いしづき)ー傘の先端部分の形
- 生地の素材
雨傘は、傘を閉じたときに地面に石突が付くため、より丈夫な作りとなっていて細長いのが特徴です。
日傘は、石突は丸みを帯びて小さいのが特徴です。
雨傘は、雨が濡れてこないことが最大の目的なので、ポリエステル、ビニール、ナイロンといった化学繊維が多く使われています。
日傘は、日よけが最大の目的なので、日光や紫外線を遮断するだけでなく、日光の熱を吸収する素材が主に使われています。
日傘に使われる代表的な素材は、天然素材である綿や麻、絹ですが、ポリエステルが使用されることも多くなってきました。
また白色は紫外線を反射し、黒色は紫外線を吸収するので、外側は白色で明るく、内側は黒色でしっかり紫外線対策をする傘も販売されています。
晴雨(せいう)兼用と雨晴(うせい)兼用の違いは?
①晴雨兼用の傘は、もともと日傘としてデザインされたものに、撥水加工が施されたものが 多いようです。
ですから、生地の素材は、ポリエステルに綿などの天然素材が混ぜてあります。
撥水加工は、繊維の隙間をすべてふさぐ防水加工とは違うので、大雨の時には、生地に水分が浸透してくるかもしれません。
②雨晴兼用の傘は、雨傘にUVカット加工を施したものです。
UVカット加工には、UVカット素材と、UVカット加工が施されているものがありますが、傘は出来上がった傘の生地にUVカット成分をふきつけたものが、ほとんどと言われています。
UVカット加工では、ポリウレタンコーティングが有名です。
このコーティングを施すと、UVカット率は90%ぐらいになり「UVカット」として表示できるのです。
そのため、晴雨兼用は“日除け”、雨晴兼用は”雨を防ぐ”と主たる機能が違います。
現在、傘売り場では「晴雨兼用」として、晴でも雨でも使える傘を取り扱っていますが、加工技術の発達により「日除け」も「雨を防ぐ」機能も、どちらも見劣りしないものとなっているからです。
メーカーによっては、雨にしっかり対応できる性能を強調したい商品に対して、「雨晴兼用傘」という言葉を使っている場合もあるそうです。
軽い傘の特徴は?
傘を持つ目的は、雨が降っているとき、雨が降りそうな時、あるいは夏の強い日差しや紫外線を防ぎたい時です。
身体の大きさでも、傘のサイズは違いますが、「雨を防ぐ」「日差しを防ぐ」目的によっても、傘のサイズは違います。
日傘は上半身だけ日光をさえぎれば良いため、小さく作られていますが、雨傘は横なぐりの雨にあっても下半身が濡れないように、大きめに作られています。
自分に合った傘のサイズを知っていますか?
また、傘はそのほとんどが、生地と骨から成り立っています。
傘の重さを左右するのは、骨の部分です。
その傘の骨の部分は、どのような構造になっているのでしょうか?
傘のサイズは?
傘のサイズは、「親骨」のサイズで表示されます。
その「親骨」というのは、傘の中心から何本も広がっている骨のことで、その長さというのは、傘を広げたときに円の中心から円の端までの長さのことです。
MOONBAT ONLINE SHOPのサイズガイドでは
LADIESの長傘(スタンダード)のサイズガイドは
- 親骨55㎝…華奢な女性らしく、小ぶりで都会では便利なサイズ。雨に少々濡れる場合も ありますが、小回りがきくため小柄な女性にも安心です
- 親骨60㎝…標準的で万能な婦人傘のサイズ。ゆったりとしていて濡れにくく、長く歩く場合にも安心のサイズです。
- 親骨65㎝…かなり大きめなサイズ。濡れにくさは抜群ですが、風にあおられたり、人にぶつかるなど注意が必要です。男女兼用で使いたい方や、お子様連れの方、荷物の多い方におすすめです。
MENS長傘(スタンダード)のサイズガイドは
- 親骨60㎝…小ぶりで都会では便利なサイズ。コンパクトで小回りがきくため、持ち運ぶ際や、人混みでは使いやすいです。男女兼用にもおすすめ。
- 親骨65㎝…標準的で万能な紳士傘のサイズ。年代問わず持ちやすく、長く歩く場合にも安心のサイズです。
- 親骨70㎝…大柄な方にオススメの大きめのサイズ。ゆったりとして濡れにくい半面、周囲への配慮が必要です。
- 親骨75㎝…かなり大きめなサイズ。濡れにくさは抜群ですが、風に煽られたり、人にぶつかるなど注意が必要です。
また、折りたたみ傘のサイズガイドは
- 親骨45㎝…コンパクトサイズの折りたたみミニ傘。女性のハンドバッグにも収納しやすく、不安定な天気に備えて鞄に常駐させておける便利なタイプ。大雨の際は長傘などと使い分けることをおすすめします。
- 親骨50㎝…女性の鞄や荷物の多い男性の方でも収納しやすいサイズの折りたたみ傘。雨マークが付いている日は鞄に忍ばせておくと活躍してくれます。
- 親骨55㎝…折りたたみの中では大きめのサイズ。直径(使用時)が大きくなるので濡れにくくなります。多少の雨ならこれ1本で済ませたい方におすすめ。A4が入る程度の大きさがあればバッグに収納可能です。
折りたたみ傘は、携帯性が重要視されるため小ぶりな製品が多いそうです。
傘の骨の構造は?
コンビニやお店で見かける傘は、傘の親骨が8本の傘が多いことはご存知ですか?
なぜ親傘の骨が8本の傘が多いのでしょうか?
LINE DROPSによると、
傘は4000年以上も前から使われていたと言われていますが、現在の傘の構造になったのは、18世紀頃イギリスで開発されました。
イギリスで日常的に使うのに必要な条件の傘が開発され、それが定着したのです。
携帯するのに便利な重さで、充分な強度であること、差したときに充分なスペースが確保できる形、それが八角形であり、8本の骨でできた傘だったのです。
ですが、現在はカーボンやグラスファイバーなどの素材を使うことにより傘の骨の軽量化が進み、16本や24本の骨でできている傘も増えています。
傘の骨の材質には
- スチール(鉄)…昔ながらの屈強な骨
- 軽量のアルミ系合金
- ガラス繊維強化プラスチック(グラスファイバー)
- カーボン繊維強化プラスチック(カーボンファイバー)
が使用されています。
傘の親骨は、生地(傘布)を支える役割をはたしています。
親骨の数が少なくなれば、傘の強度は下がり、親骨の数か多くなれば、傘の強度は上がります。
12本骨は8本骨に比べて、強度が増すだけでなく、傘を広げると円形に近い形になり、生地面積が大きくなり雨に濡れる範囲が少なくなるというメリットがあります。
しかし、いくら骨の軽量化が進んだとはいえ、骨の本数が増えた分だけ重くなってしまうというデメリットもあります。
丈夫な傘の特徴は?
丈夫な傘の特徴は
- 風に強い
- 雨に濡れない
という2点ではないでしょうか。
風に強い、というのは、逆風の中を歩いていると、傘が反転してしまうことがあります。
傘が反転すると、親骨にもかなりの負担がかかり、多くの場合そのまま壊れてしまうからです。
これは、親骨の本数と材質によって決まります。
- 親骨6本<親骨8本<親骨16本<親骨24本
- 軽量アルミ<スチール<グラスファイバー<カーボンファイバー
そして、雨に濡れない、ということです。
傘の生地には撥水加工、あるいは防水加工が施されていますが、それぞれ役割が違います。
撥水加工は、水をはじく加工、防水加工は、水を通さないようにした加工です。
ですから、傘の表面には、水をはじく撥水加工が施され、主にフッ素が使われていて、フライパンや車のワックスにも使われているコーティングです。
傘の裏面には、水が染み出さない防水加工で、アクリルの素材でコーティングされています。
軽量で丈夫な傘を選ぶポイントを3つを紹介!
また傘の重さは、傘の種類、傘の大きさや素材によって、変わってきます。
折りたたみ傘の重さは、最軽量の傘は約90g、携帯電話よりも軽い傘です。
一般的には、手動開閉タイプの重量平均は、約250g、最重量級で500g、自動開閉タイプは約50g重くなります。
長傘の重さは、一般的なビニール傘(親骨65㎝)で約400g、専門店が扱う傘は、女性用が約300~約500g、紳士用で約400g~約600gです。
傘を購入する目的は、雨に濡れないため、日差しや紫外線から身を守るため…など用途によって種類も変わります。
しかし、できたら1本の傘で全てを叶えたい…と思うなら、傘を選ぶポイントは次の3つです。
- 自分のサイズにあった親骨の長さのもの
- 親骨は8本以上でグラスファイバーの材質以上のもの
- 撥水加工、防水加工、UVカット加工のしてあるもの
自分のサイズにあった親骨の長さのもの
傘を使用する目的が、「日除け」あるいは「紫外線対策」であるならば、自分にあったサイズの傘よりも少し小さめでも、良いかもしれません。
しかし、「雨に濡れない」ためならば、しっかり雨から自分を守ってくれる、自分に合ったサイズの傘を選んでください。
親骨は8本以上で材質はグラスファイバー以上のもの
傘をさす目的が、「日除け」であっても「雨に濡れない」ためであっても、傘の骨は8本以上がおすすめです。
折りたたみ傘でも、やはり傘をさすことが前提なので、携帯する重さにも適し、充分な強度があり、差したときに充分なスペースが確保できるのは傘は、骨の本数は8本は必要だと思います。
撥水加工・防水加工・UVカット加工のあるもの
傘を選ぶときは、雨に濡れないための「雨傘」であれば、撥水加工、防水加工は必ず確認してください。
撥水加工と防水加工、共に目に見える加工ではないので、生地の表と裏の見分けがつかないときがあります。
生地の表と裏を見分ける方法としては、
- 見た感じでは、くすんで見えるのが防水面、色がはっきり見えるのが撥水面
- 手で触ると、粘着する感じがあるのが防水面、サラサラしているのが撥水面
そして、「日除け」「紫外線対策」のための傘であれば、UVカット加工は必須条件ですが、夏の天気は変わりやすいものです。
突然の夕立にあうかもしれません。
日傘であっても、防水加工、撥水加工もしてある傘の方が、雨でも使えて便利だと思います。
軽くて丈夫な傘のおすすめは?ポイントを3つ紹介!:まとめ
日本気象協会の梅雨入り予想では、5月27日頃に九州南部が梅雨入りし、6月に入ると全国的に梅雨入りエリアが広がりそうです。
軽くて丈夫な傘は、持っていますか?
最近は、集中豪雨、ゲリラ豪雨など、突発的に局地的に短時間で降る激しい豪雨があります。
降水量も3日間で1ヶ月分の…などというような言葉を多く聞くようになりました。
また国内の紫外線も、1990年の観測開始以降年々増加し、気象庁の発表によると2010年までに8.9%増加となっています。
気温も30℃以上35℃未満の真夏日、35℃以上の猛暑日も増加しています。
実は「猛暑日」は2007年の予報用語の改正で、熱中症と共に追加された言葉なのです。
そして、最高気温が40℃を超える日も増えているのです。
日本では世界よりの速いペースで気温が上昇しているという報告もあります。
これからの季節、傘は雨の日も晴れの日も必需品です。
「雨ニモマケズ 風ニモマケズ 雪ニモ夏のアツサニモマケヌ…」、軽くて丈夫な傘で、しっかり自分の身を守って下さい。