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2021年プロ野球のドラフトで高校生はどのくらいいる?

2021年プロ野球のドラフトで高校生はどのくらいいる?
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2022年のプロ野球が始まりました。

昨年11月、プロ野球日本ハムファイターズに新庄剛志監督が就任し、その言動、ファッシ  ョン等に賛否両論はありますが、注目を集めていることは間違いありません。

また海外では、アメリカの大リーグ、エンジェルスに所属する大谷翔平選手が昨年MVPを受賞し、その投打による活躍は、今後さらに世界中の注目の的となることでしょう。

そんな熱いプロ野球界ですが、2021年プロ野球のドラフトで高校生はどのくらいいるでしょうか?

2020年12月に第一生命保険が実施した「大人になったらなりたいもの」の小学生男子のアンケートの結果では、1位「サラリーマン」2位「YouTuber」3位「サッカー選手」そして「野球選手」は五位です。

第一生命保険のアンケートの結果では、コロナの影響で「一番幸せを感じる時はいつですか?」の質問に「ゲームをしているとき」という回答が1位だったという報告もあり、より安定的・現実的、専門性を生かせる職業が人気となっているのでは、と報告しています。

そして、2021年の「進研ゼミ小学講座」の発表では、1位「ゲームクリエイター、プログラマー」2位「YouTuber」3位「サッカー選手」、4位は「野球選手」となっています。

コロナ禍で安定的・現実的な職業が人気とはいえ、やはり野球選手は、子どもたちの人気の職業と言えるでしょう!

では、幼い頃からの夢をかなえた、2021年プロ野球のドラフトで高校生はどのくらいいるでしょうか?

 

高校性でドラフトからプロ野球に進んだ人はだれ?

2021年10月11日プロ野球ドラフト会議が行われ、12球団で本指名が77名、育成指名が52名、合計129名が指名されました。

その中で育成指名を除くと、本指名は高校生は77名のうち30名です。

 

高校生で注目を集めた投手3名!

その高校生の中で特に注目を集めたのは、3人の選手でした。

  • 市和歌山高校の小園健太投手
  • 高知高校の森木大智投手
  • ノースアジア大名桜高校の風間球打投手

みなさんは、プロ野球のドラフト会議で指名される高校生は、甲子園に出場して好成績を残した選手だと思っていませんか?

しかし、この注目を集めた3人の高校生の中で、高知高校の森木大智投手は四国大会優勝が最高成績で、甲子園の出場経験はありません。

甲子園に出場しているのは、市和歌山高校の小園健太投手と、ノースアジア大名桜高校の風間球打投手での二人です。

このことからも分かるように、プロ野球のドラフト会議で指名されるのは、甲子園に出場した選手だけではありません。

そして、市和歌山高校は春の甲子園出場で、2回戦で明豊高校に7対4で負けていますし、ノースアジア大名桜高校も、夏の甲子園出場で、2回戦で明徳義塾高校に8対2で負けています。

たとえ甲子園に出場した選手でも、優勝、あるいは準優勝というような好成績を残したチームでないことも分かります。

ではどんな選手がプロ野球のドラフト会議で指名されるのでしょうか。

 

ドラフトで選ばれた甲子園出場した選手は?

先ずは甲子園に出場した選手から調べてみましょう。

春、夏とも甲子園に出場した選手は5名です。

  • 阪神タイガースに7位で指名された京都国際高校の中川勇斗捕手
  • 巨人・読売ジャイアンツに6位で指名された明徳義塾高校の代木大和投手
  • 広島カープに7位で指名された県岐阜商高校の高木翔斗捕手
  • オリックスの5位で指名された大阪桐蔭高校の池田陵真外野手
  • 日本ハムに7位で指名された大阪桐蔭高校の松浦慶斗投手

春の甲子園に出場した選手は6名です。

  • 阪神タイガースに4位で指名された智弁学園高校の前川右京外野手
  • 巨人・読売ジャイアンツに4位で指名された石田隼都投手
  • DeNAベイスターズに1位で指名された市和歌山高校の小園健太投手
  • 千葉ロッテに1位で指名された市和歌山高校の松川虎生捕手
  • 楽天イーグルスに3位で指名された三島南高校の前田銀二外野手
  • 日本ハムに5位で指名された中京大中京高校の畔柳亨丞投手

そして、夏の甲子園に出場した選手は5名です。

  • 巨人・読売ジャイアンツに7位で指名された広島新庄高校の花田侑樹投手
  • 広島カープに4位で指名された愛工大名電高校の田村俊介外野手
  • 千葉ロッテに4位で指名された二松学舎大付属高校の秋山正雲投手
  • ソフトバンク1位で指名されたノースアジア大名桜高校の風間球打投手
  • 3位で指名された北海高校の木村大成投手

ドラフトで高校生は33名指名されていますが、そのうち16名は甲子園に出場した選手ですが、17名は甲子園に出場していません。

甲子園に出場した選手も、甲子園に出場していない選手もそれぞれ同じくらいということに、少し意外な気がしませんか?

 

甲子園に出なくてもドラフトでプロ野球選手になった人がいるって本当?

プロ野球のドラフトで特に注目を集めた選手の一人、高知高校の森木大智投手は、

なぜ甲子園に出場していないのに、注目を集めたのでしょうか?

なぜ阪神タイガースに1位で指名されたのでしょうか?

また甲子園に出場していない選手は、プロ野球のドラフトでなぜ選ばれたのでしょうか?

 

高知高校の森木大智投手は、阪神タイガースに1位で指名!

地方大会で注目を集めた選手だったのです。

高知高校の森木大智投手は、小3年から軟式野球を始めました。

高地中3年の時には、春夏の全国大会で優勝しています。

高知高校では、1年春の四国大会で初戦高松商戦に救援として登板しました。

147キロの直球で公式戦デビューを飾り、セ・パ6球団のスカウトから高い評価を得たということです。

県大会優勝、四国大会も優勝しましたが、甲子園の経験はありません。

 

昌平高校の吉野創士外野手は楽天イーグルスに1位で指名!

楽天イーグルスに1位で指名された昌平高校の吉野創士外野手も、埼玉県大会で決勝で浦和学院に10対4で負け、甲子園には出場していません。

吉野創士外野手は千葉県出身で、幼稚園年長から野球を始めました。

中学3年夏に捕手で全国8強に入り、埼玉県の昌平高校に進学し1年から三番で外野手としてレギュラーに選ばれています。

夏の県大会では決勝で浦和学院に、大会前に発症した腰痛で3打数無安打で、チームも10対4で負けています。

しかし、高校通算本塁打56本、50m6秒1、円筒110mという身体能力の高さで、楽天イーグルスに1位で指名されました。

必ずしも甲子園に出場していなくても、地方大会でその実力を認められた選手もいるのです。

 

21世紀枠で甲子園出場!初戦敗退でもドラフト3位でプロ野球入り!

静岡県三島市に楽天イーグルスからドラフト3位で指名を受け、入団した高校生がいます。

静岡県立三島南高校の前田銀二選手です。

2021年春の選抜大会で静岡県立三島南高校は、甲子園に出場しました。

三島南高校は普通の公立高校で、特に野球に力を入れている学校ではありません。

甲子園に出場した選手も全員が近隣の市町出身者で、ボーイズやシニアというような野球チーム出身者よりも、中学校の野球部出身者が多いというチームで、秋季静岡件大会でベスト4の成績を残しました。

 

21世紀枠で甲子園出場、その理由は?

なぜ、普通の県立高校の野球部が県大会でベスト4に入るような好成績を出せたのでしょうか?

それは、2013年に就任した稲木恵介監督の指導方法によるものと言えます。

稲木恵介監督の指導方針で重点を置いていることは、「生徒に自己実現をさせること」。

その自己実現のために、すべて教えるのではなく自ら考える力を残す、ということにありました。

そのために取り入れたことが2点あります。

設備も十分とは言えない中、平日2時間の限られた練習時間に、リアルタイムで自分のスイングが確認できるモニタを設置するなど、ICT(情報通信技術)を使った効率的な練習方法を取り入れたのです。

そしてもう一つ、2014年から野球の裾野を広げようと、地元の保育園児を対象に始めた野球教室が、競技普及活動という地域貢献として評価されたのです。

強くなるために少しでも練習時間を確保したいのに、園児たちに人気のキャラクターを作ったり、自分たちで分かりやすいように工夫した手作りの野球指導が、地域貢献と認められたのです。

今求められているのは、自分の事だけではなく、他人のことを思いやることのできる、そんな心なのかもしれません。

 

公立高校からドラフト3位で楽天イーグルスへ!

創部100周年という記念の年に、県立三島南高校は21世紀枠で甲子園に出場しました。

しかし、初戦の鳥取城北戦で2対6で敗れてしまいます。

しかし、この試合で4打数2安打1三塁打を記録し、9回表には投手としてもマウンドに立ち143㎞を出し、注目されたのが前田銀次外野手でした。

そして、前田銀二外野手は楽天イーグルスから3位で指名されたのです。

 

2021年プロ野球のドラフトで高校生はどのくらいいる?:まとめ

2021年プロ野球のドラフトで高校生は30名、幼い頃からの夢をかなえ、プロ野球の世界にその一歩を踏み出しました。

甲子園の常連校である強豪校のチームに入るため、15歳で親元を離れ寮に入った選手、地元のチームで頑張った選手、夢をかなえる方法は選手それぞれです。

ただ、どの選手にも共通していることは、小さい頃からずっと努力し続けてきた、その努力の積み重ねが「プロ野球」という夢の扉を開けたのです。

イチロー選手も言っています、「小さいことを積み重ねるのが、とんでもない所へ行く、ただ一つの道だと思っています」と。

全力で戦う選手たちの姿に、甲子園で全身で校歌を歌う姿に、腕で涙をぬぐう姿に、たくさんの感動と勇気をもらいました。

2021年プロ野球のドラフトで指名された高校生たちが、これから進むその道が険しくても、はつらつとしたプレーを、今度はプロ野球で見られるように応援しています。